【蕁麻疹】 その8
蕁麻疹のタイプと治療
病気に対抗する力が弱いために風が侵入して起こる蕁麻疹の治療
もともと虚弱体質でかぜをひきやすく、治りにくい人が、汗をかいたあとに風に当たると、蕁麻疹が突然起こることがあります。
これは、営衛の気が虚弱なために、風邪(ふうじゃ――注を参照)を完全に追い払うことができず、蕁麻疹となって邪気が残っている状態です。
発疹の色は比較的淡く、多くの場合、地図状に盛り上がります。
また、汗をかきやすいのは、衛気が不足して皮膚をひき締めることができないからで、この状態を「営衛不和」あるいは「衛気不固」といいます。
このタイプの蕁麻疹は「参蘇飲」や「補気升陽」や「衛益顆粒」などで、風を軽く発散するといいでしょう。
注――「風邪」は、「六淫の邪」と呼ばれる病因(風・寒・暑・湿・燥・火)のひとつです。風邪は、自然界から侵入することが多いのですが、からだの中で生まれることもあります。
●風邪の特徴
・陽性(熱性)で、軽い
・からだの上部や体表部をおかす
・症状を突然ひき起こす
・「神出鬼没」である
・ほかの邪と結びつきやすく、さまざまな病気をひき起こす
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