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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

身近な病気 下痢 その7

下痢の治療法 その4



前回までは急性の下痢について考えてまいりましたが、いつまでも治らない、また何度もくり返す下痢について考えて見ましょう。



反復性・慢性の下痢 その1



胃腸が弱く、すぐに下痢をしてしまう



ふだんから下痢を起こしやすく、疲れやすい、食後に眠くなる、顔がむくみやすい、尿が出にくいなどの症状がある場合は、脾胃の機能がもともと弱かったり、不摂生によって機能の低下を起こしていることが考えられます。



排便は、出始めは形があっても、あとは下痢になります。



排便時の腹痛はほとんどないか、あっても軽度です。



この場合は、ふだんから『六君子湯』『参苓白朮散』で脾の機能を補っておくことが大切です。



下痢が続くときには、『六君子湯』『平胃散』を合わせてつかうとよいでしょう。



また、同じような症状で、内臓下垂などがある人には、『補中益気湯』が適しています。

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