下痢の治療法 その5
反復性・慢性の下痢 その2
高齢者や冷え性の人の下痢
高齢者や冷え性の人に多いのは、食べ物を消化・吸収するエネルギーが不足して起こる下痢です。
この場合、おなかが冷えて痛む、未消化な便が出る、手足が冷える、むくみやすい、などの症状が現れます。
このタイプの人は、脾胃を温める「人参湯」をふだんから服んでおくとよいでしょう。
冷えによる腹痛があるようなら「大建中湯」、下半身や手足まで冷えるようなら「附子理中湯」を用います。
高齢者の場合、下痢をすることによってエネルギーが消耗され、脾と腎の両方の機能が低下してしまうことがあります。
この場合は「人参湯」に「真武湯」を合わせて腎陽を補いながら、脾胃の機能を高めます。
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