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身近な病気 下痢 その5

執筆者の写真: kampo shinsendokampo shinsendo

下痢の治療法



急性の下痢 その2



お酒や脂っこいものの食べすぎや、食中毒による下痢など



腐ったものを食べたときや、脂っこいものを食べ過ぎたりお酒を飲みすぎたとき、べたっとした、いやなにおいのする下痢を起こすことがあります。



そのほか、おなかが張って苦しい、食欲がない、ムカムカする、下痢した後肛門に灼熱感がある、といった症状があるときは、湿熱の邪による下痢と考えられます。



熱の症状が強い場合は、大腸の湿熱を除く『葛根黄連黄芩湯』を、アメーバ赤痢や潰瘍性大腸炎の急性期など、熱の症状がかなり強い下痢には、『白頭翁湯』を用います。



熱の症状がそれほど強くない場合は、『藿香正気散』『黄連解毒湯』を少量加えて用いるとよいでしょう。

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