頭痛 その2
【中医学からみた頭痛】
内臓の機能が失われると頭痛がくり返したり慢性化する
急性期にしっかり治すことができなかったり、そのほかのからだの異常が原因となって、からだの活動の中心である五臓(肝・心・脾・肺・腎)のいずれかが傷つけられると、頭痛がくり返し起こったり、慢性化するようになります。
反復性・慢性の頭痛は、外から侵入したり体内の異常によって生まれた病因物質(風・寒・熱・湿・痰といった邪)によって頭部の活動が妨げられたり、五臓の機能がおとろえ、全身の活動に必要な基本物質(精・気・血・津液)が不足することによって、頭が十分に滋養されなくなるために起こります。
からだの機能のおとろえ(虚)に邪がつけ込んで起こるタイプは「本虚標実」の頭痛に分類します。
一方、からだの機能のおとろえによる滋養不足が原因となって起こる頭痛は、「虚」のタイプに分類します。
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