頭痛 その7
【からだのおとろえに病因物質がつけ込んで起こる頭痛】
消化吸収機能のおとろえによって生まれた不要な水分が集まり、頭痛を引き起こす その1
全身の活動に必要な基本物質(精・気・血・津液)は、脾と胃の消化吸収機能によって生まれます。
これをコントロールするのが肝であり、肝の機能は、脾胃から送られる基本物質によって支えられています。
もともと脾胃が弱い場合はもちろん、飲みすぎや食べすぎ、ストレスや慢性病などによる損傷が続くと、脾の機能が失調します。
そのため、からだに必要のない水分が生まれ、からだの熱を受けて病因物質(痰)に変化し、全身に散らばってからだの活動を妨害するようになります。
同時に、肝の活動に必要な血や津液も十分につくられなくなるので、おさえることのできなくなった肝の機能が過剰となって熱に変化し、肝で生まれた風が頭部の働きを亢進させるようになります。
風にあおられると火の勢いが強くなるように熱も強くなり、痰が熱と結びついて「痰火」となると、頭部の活動を妨げるため、強い頭痛が起こります。
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