風邪にともなうノドの痛み その1
現代医学による喉の痛みの診断と治療
「ウイルス性」か「細菌性」かを見分けることが、治療の第一歩
「のどの痛み」は、単なるかぜの症状と思われがちですが、実際には細菌やそのほかの原因によって起こるものも少なくありません。
現代医学の現場では、のどの痛みがかぜのようなウイルスによるものなのか、細菌などに侵されて起こっているものなのかによって、治療方法が異なってきます。
そのため、問診やのどの状態で判断をすることが治療の第一歩となります。 かぜか否かを決定する症状は、「鼻みず」と「くしゃみ」です。このほか、軽い頭痛やからだのだるさ、さむけ、軽い発熱といった症状があれば、ほぼかぜに間違いありません。
のどの痛みがあっても、これらの症状をまったくともなわないときは、かぜ以外の病気を疑います。
また、かぜの症状は、薄く水っぽい分泌物を大量に出す「カタル性」の炎症によるもので、比較的軽いのが特徴です。
のどが真っ赤に腫れあがったり、化膿しているような場合には、細菌性の扁桃腺炎などの化膿性があると考えます。