食欲不振 その8
冷えの症状をともなうときは温める治療も加える その1
脾胃気虚が進んで「腎」に影響が及ぶと、からだを温める力のおおもとである「腎陽」が慢性的に不足します。
そのため、脾胃気虚の症状に加えて、冷えによる症状もあらわれるようになります。
このような脾胃陽虚の状態では、食欲がなく、空腹感があっても少ししか食べられず、胃が冷えてしくしく痛むほか、おなかがくりかえし張る・むかつき・胃から水がこみあげる・「五更瀉」と呼ばれる明け方の下痢・冷えや寒さをきらう・温めると気持ちがよい・口の中につばがたまる・手足が冷える・むくみ・足腰がだるく力が入らない・顔色が悪くつやがない・舌がボテッとし色が淡白になり苔がつるつるになる、といった症状があらわれます。
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