top of page
  • 執筆者の写真kampo shinsendo

食生活とアトピーの関係 その1

油(油脂)の摂取に注意


◆アレルギー体質を作るリノール酸


アトピー性皮膚炎の方の食事で注意すべきポイントはずばり油(油脂)の摂取です。


特に最近まで「体に良い」と評判だった紅花油はアトピー性皮膚炎に悪影響を及ぼす可能性があることが分かりました。


その理由は、紅花油に含まれる「リノール酸」にあります。


そもそも脂質はバターやラードに含まれる動物性脂肪類、オリーブ油などに含まれるオレイン酸系、紅花油やコーン油、マーガリンなどに含まれるリノール酸系、さらに魚油やシソ油などに含まれるα―リノレン酸系に分けることができます。


なかでも、リノール酸系に分類されている物質は健康を害する恐れがある…この事実は日本脂質栄養学会が提言しているだけでなく、名古屋市立大学薬学部教授の奥山治美先生も「リノール酸の過剰摂取がアレルギー体質を生む」と指摘しています。


さらに奥山教授によると、アトピー性皮膚炎の増加も、リノール酸の過剰摂取に原因があるそうです。

最新記事

すべて表示

食生活とアトピーの関係 その2

◆日本人の食事はリノール酸過剰  調査によると、40年ほど前の日本人が摂取していたリノール酸の量は、1日平均5~6グラムだったそうです。 ところが時代とともに食生活の欧米化が進んだ結果、現在では14グラムに跳ね上がっています。...

食生活とアトピーの関係 その3

◆α―リノレン酸が体質を改善する  リノール酸がアレルギーを引き起こすメカニズムを説明します。  ダニやカビなどの抗原(アレルゲン)が体内に侵入すると、IgE抗体と結びつき、無毒化してから肥満細胞につきます。 この時ヒスタミンやロイコトリエンなど、アレルギー反応を起こす物質...

食生活とアトピーの関係 その4

◆リノール酸を減らしてα―リノレン酸を多く摂ることがアレルギーを抑制する原理    アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患をコントロールするには、痛み・炎症の元となるプロスタグランディンの生成をいかに抑えるかが問題になります。...

Коментарі


bottom of page