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執筆者の写真kampo shinsendo

食生活とアトピーの関係 その2

◆日本人の食事はリノール酸過剰


 調査によると、40年ほど前の日本人が摂取していたリノール酸の量は、1日平均5~6グラムだったそうです。


ところが時代とともに食生活の欧米化が進んだ結果、現在では14グラムに跳ね上がっています。


それだけでなく、総脂肪酸中のリノール酸含有量は25%で世界一です。


紅花油やコーン油、マーガリンのほかにリノール酸が含まれているのは、マヨネーズ・ドレッシング・スナック菓子・鶏卵など。


果たしてこれらの食品が使われない日は、一か月にどれくらいあるのでしょうか?


それと、リノール酸の過剰摂取による悪影響をまともに受けているのは乳幼児なのです。


現在日本人女性の母乳に含まれている総脂肪酸中のリノール酸含有率は13%、ドイツ9%、オーストラリア8%、スエーデン8%となっています。


また、粉ミルクにも15~20%のリノール酸が含まれているわけですから、乳幼児にとってはリノール酸漬けの毎日です。


ですから日本の乳幼児のアトピー罹患率が急増したのはリノール酸の過剰摂取が何らかの関係があるとみて間違いないです。

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