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執筆者の写真kampo shinsendo

鼻みず・鼻汁 その3

【反復性・慢性の鼻みず・鼻汁】


①肝鬱気滞(かんうつきたい)


 


季節の変わり目や朝方に鼻みず・くしゃみ・鼻づまりが生じ、それと同時にいらいら・ゆううつ・怒りっぽい・緊張感などを伴います。



精神的ストレスや緊張などで、スムーズに流れていた肝気が鬱滞して肝の疏泄が失調し、肺気を援助できないために肺の宣発作用が不十分になり、水湿が停滞して肺の出入り口である鼻からあふれ出す病態です。



本来、肝気が昇発するはずの春や朝方に、昇発ができないために症状が増強するのが特徴です。



症状は、春秋など季節の変わり目や朝方に鼻みず・くしゃみ・鼻づまりが発生し、いらいら・ゆううつ・怒りっぽい・緊張などを多くともないます。



治法は、肝気の疏泄を十分に行わせて肺気の宣発を回復させる《疏肝理気》を行います。



処方は、逍遥丸・加味逍遥散・半夏厚朴湯

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