【反復性・慢性の鼻みず・鼻汁】
②肺胃薀熱(はいいうんねつ)
六淫の邪を繰り返し感受し肺経に残存した邪が化熱したり、味の濃いもの・脂っこいもの・甘いもの・辛辣なもの・酒などの嗜好により胃熱が生じ、肺胃の邪熱が津液を濃縮して鼻汁を発生させる病態です。
副鼻腔炎などに相当します。
症状は、慢性につづく黄色・膿性の鼻汁で臭気があり、鼻づまり・頭や鼻根部の張った痛み・臭覚の低下・のどの渇き・舌質が紅・黄色い舌苔・脈が速く有力などがみられます。
治法は、肺胃の熱を冷ます《清熱瀉火》を行います。
処方は、辛夷清肺湯・鼻淵丸。