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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

鼻みず・鼻汁 その5

【反復性・慢性の鼻みず・鼻汁】


③陽気不足



陽気が不足して水湿を巡らせる力が足りずに、水湿が停滞いて希薄な水飲を形成し、その水飲が冷えたり疲れたりした時などに折に触れて上焦を犯すことにより鼻みずが生じる病態です。



【脾陽不足】



先天的虚弱・飲食の不摂生・疲労・慢性病・老化などにより脾の陽気(機能・エネルギー)が不足し、水湿の運輸が出来なくなって停滞し、水飲を形成した病態です。



症状は、冷え・疲労・飲食などにともなってうすい鼻みずが排出し、鼻づまり・くしゃみ・食欲不振・腸のグル音・疲れやすい・元気がない・四肢の冷え・舌質が淡・脈が弱いなどがみられます。



治法は、体内を温め脾の運輸を強化し水飲を除く《温中健脾・化飲》を行います。



処方は、苓桂朮甘湯・苓甘姜味辛夏仁湯

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