top of page
執筆者の写真kampo shinsendo

鼻みず・鼻汁 その6

【反復性・慢性の鼻みず・鼻汁】



【腎陽不足】


先天的虚弱・性生活の不節制・多産・慢性病・老化などにより腎の精気が不足し、水湿を温めて気化させるエネルギーが不足するためにその水湿が停滞・蓄積し、希薄な水飲となって鼻からあふれだした病態です。



症状は、気温や気候の変動・冷えなどによりうすい鼻みずが排出し、さらに寒がる・四肢の冷え・根気がない・腰や膝がだるく力が入らない・舌質が淡で胖大・水様の舌苔・脈が弱く遅いなどがみられます。



治法は、からだを温め腎の陽気を強めて水湿を気化させ、水飲を尿として除去する《温補腎陽・利水》を行います。



処方は、真武湯・桂枝加苓朮附湯・麻黄附子細辛湯・八味地黄丸

最新記事

すべて表示

鼻みず・鼻汁 その1

花粉症のシーズンなので、皆さんが困っている 『鼻水・鼻汁』 について今回は勉強してみましょう。 【鼻水・鼻汁】 鼻水・鼻汁は、鼻腔から流出する分泌物で、薄くて透明なものを 鼻水 、粘調で白色・黄色・緑色などを呈するものを 鼻汁 と呼びます。 鼻は呼吸の出入り口なので...

鼻みず・鼻汁 その2

【急性の鼻みず・鼻汁】 ②風熱   風熱の邪が肺に侵入し、肺経の出入り口である鼻から体内で余った津液が溢れ出すことで、鼻みずとなる病態です。 症状は、粘調な鼻みずや鼻汁とともに、強い鼻づまり・咽痛・咽の発赤・口の乾燥・発熱・咳・痰などがみられます。...

鼻みず・鼻汁 その3

【反復性・慢性の鼻みず・鼻汁】 ①肝鬱気滞(かんうつきたい)   季節の変わり目や朝方に鼻みず・くしゃみ・鼻づまりが生じ、それと同時にいらいら・ゆううつ・怒りっぽい・緊張感などを伴います。 精神的ストレスや緊張などで、スムーズに流れていた肝気が鬱滞して肝の疏泄が失調し、肺気...

Comments


bottom of page